キャットウォークをDIYしよう!
猫はとにかく「寝る」生き物です。放っておけば1日を通して寝ています。お腹が空いた時くらいしか起きてこず、満腹になったらまた寝る。つまり「食っちゃ寝」の生活を365日続けているわけです。いわば毎日が正月状態。人間も同じですが、そういった生活は当然「運動不足」「太る」という問題に直面します。猫も健康維持のためには適度な運動が必要です。とはいっても猫は基本的に室内飼いなので、なかなか運動させるのも難しい。
そこで我が家では、貫禄あふれる利休の運動不足を解消することを目的に、キャットウォークをDIYしました。当記事ではキャットウォークのDIY、壁を傷つけずに作る方法についてご紹介します。
キャットウォークとは
キャットウォークとは、高所に設置された狭い通路のことを指します。一般的には劇場や工事現場などの高所作業用の足場のことをキャットウォークと呼びますが、もともとは高い場所にある「猫の通り道」のことをいいます。屋外なら自然にできたものもありますが、室内の場合の多くは、飼い主さんが愛猫のために家の中に設置します。キャットウォークの類似アイテムとして上下運動を促す「キャットタワー」や、壁に階段上に設置する「キャットステップ」などもあります。
猫にとってキャットウォークは必要か
猫にとってキャットウォークがなければいけないというわけではありません。むしろ猫アイテムのなかでは、猫が誰にも邪魔されずにのんびりできるキャットタワーのほうが必要かもしれません。
我が家は茶々(犬)を引き取ったため、先住猫の利休の逃げ場を確保するためにキャットタワーを設置しました。しかし冒頭でも述べたように、猫は基本的には1日を寝て過ごします。キャットタワーは利休にとって茶々にも邪魔されずゆっくり寛げるスペースではあるものの、一度登ってしまったらタワーのてっぺんでずーっと寝て過ごすように……。キャットタワーから下りると茶々がしつこいので余計に下りてこなくなりました。明らかに運動不足となり、いつしか利休は貫禄あふれる「オッサン」のようになってしまいました。これではいかん!ということで我が家では、茶々に邪魔されず利休が自由に歩けるキャットウォークの設置を検討することに。
つまり、キャットウォークは必須アイテムではないものの、運動不足が顕著だったり、やんちゃなワンちゃんを一緒に飼っていたり、小さなお子さんが同居していたりするような場合、猫のためにキャットウォークの設置を考えてみるのも一案だという感じでしょうか。
キャットウォークの設置方法は?
キャットウォークを自宅に設置しようと考えた場合、主に2つの方法があります。
リフォームする
自宅が持ち家であれば、猫ちゃんがのびのび生活できるように、思い切ってリフォームしてしまうのもアリでしょう。リフォームする場合、もちろん取り付ける資材の大きさや規模によっても異なりますが、1部屋あたり6万円〜が相場のようです。予算がある人や、手間をかけずにキャットウォークを設置したい人にはおすすめです。
DIYで自作する
自宅が賃貸の場合、勝手にリフォームすることはできません。その場合、少々手間はかかりますが、DIYでキャットウォークを作ってしまうのがおすすめです。
「え、でも壁に穴を開けたらまずいんじゃないの?」
確かに賃貸物件の場合、壁に穴を開けてしまうと退去するときに原状回復できずに、損害賠償案件となってしまう可能性があります。また、持ち家だったとしても新築の場合は壁に穴を開けるのを躊躇う人もいるかもしれませんね。
我が家も賃貸物件です。そこで、壁に傷をつけないでキャットウォークをDIYする方法を導入しました。特にDIYが得意ではない人でも簡単にキャットウォークを作れてしまうので、予算をあまりかけたくないという人も挑戦してみてはいかがでしょうか。
キャットウォークをDIYするために必要なアイテム
正直いってキャットウォークを自作する場合は、板とその板を固定するアイテムがあれば十分です。壁を傷つけないでDIYする場合も同様ですが、キャットウォークづくりにおすすめのアイテム
があれば簡単に壁を傷つけずに支柱が作成できます。
ツーバイフォー材とは
ツーバイフォー(2×4)工法と呼ばれるアメリカの建築工法に使われる主要製材のことです。木材の断面の厚みが338mm(約2インチ)×89mm(約4インチ)であることからそう呼ばれています。(てっきり2センチ×4センチだと思ってましたが、アメリカの基準である「インチ」なんですね……)
アジャスターとは
キャットウォークの支柱となる板を水平に設置する際に、がたつきをなくしたり工具を使わずに天井と床をしっかり突っ張るための調整器具を指します。
ディアウォールとは
2×4サイズの木材にはめることで、木材を天井と床で突っ張らせることができる若井産業株式会社が販売しているアイテムの名称です。
我が家の自作キャットウォーク・キャットステップ
自作といっても我が家は必須アイテムを合わせただけなのでおしゃれさはありませんが……笑
ツーバイフォー材にアジャスターを取り付け、床と天井で柱を突っ張っています。支柱と支柱を大きさの異なる板をL型の棚受けでつなぎ、利休さんが歩いたりくつろいだりできるようにしています。壁に一切に穴をあけずにつくれるのはうれしいですよね!どのように設置するかは飼い主さんのセンスに委ねられる部分ではありますが、壁を傷つけずに簡単に設置できるのでいくらでも移動が可能です。
20220422追記:利休の行動範囲を広くしてあげたいと思い、さらに拡張しました!
もともとツーバイフォー材は、自宅近所のホームセンターで購入し、車で運んでいましたがコメリさんのネットショップでかなり安く売っていた&配送してもらえるので大変助かりました!
その他の猫用DIY商品
「自作するのがめんどくさい!」という人には、既製品を活用してもよいかもしれません。キャットタワーやキャットステップ、吊り橋などがあります。ご自宅の雰囲気や、猫ちゃんの生活スタイルに合わせて検討してみましょう。自作のキャットウォークと既製品を組み合わせてもよいかもしれませんね!